犬と人間の関係学
11/20 動物虐待と対人暴力の連動性(受付開始)

「連続殺人犯が、実は幼少期に繰り返し動物を虐待していた」などということを報道で耳にしたことはないでしょうか。
近年、動物虐待が、犯罪を含め様々な対人暴力と密接につながっていることが科学的な調査研究により明らかになりつつあります。
この動物虐待と対人暴力の連動性の概念は、海外では「LINK」と呼ばれています。
そして、当然、私たちのパートナーである犬も、不幸にしてこの暴力の連鎖に巻き込まれてしまうことがあるのです。
この回では、この「LINK」と呼ばれる現象の基礎的な知識について概観し、海外で実施されている動物虐待と対人暴力の連鎖を食い止めるための取り組みの紹介を通し、犬にかかわる関係者にできることのヒントとなるような情報をお届けする予定です。
★ 講師 ご紹介 : 山﨑 佐季子
一般社団法人アニマル・リテラシー総研理事。
日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士前期課程、博士後期課程修了。
社会福祉学博士。
現在、一般社団法人アニマル・リテラシー総研理事。
研究の専門分野は子ども虐待と動物虐待の連動性。
【 日程 】
2021年11月20日(土) 19時-21時
【 形態 】
オンラインでの開催となります。
【 講師 】
山﨑佐季子
一般社団法人 アニマル・リテラシー総研 理事
【 受講料 】
一般 2,750円(税込)
当会会員 2,530円(税込)
【 主催 】
一般社団法人 優良家庭犬普及協会
【 共催 】
一般社団法人 アニマル・リテラシー総研
★ 質問へのご回答
受講生からのご質問
1)
動物虐待や対人暴力を防ぐためにも子ども達に命の大切さを学ぶ機会としてAAE的な事を行いたいと思っていますが、アレルギーの問題などでなかなか実現しません そういう問題をクリアしてAAEを実現していく方法などありましたら教えてもらいたいです
回答)
AAEを含む、動物を導入することに関するリスク管理(アレルギー対策も含め)などの考え方については、
1年に1度 2日間のセミナーを優良家庭犬普及協会で開催しています。
動物介在活動における、国内外の様々な事例を体系的に学べる講義です。
また下記の アニマルリテラシー総研では様々なテキストも販売中です。
https://www.alri.jp/?mode=grp&gid=1708323
どのようなAAIも(教育現場であっても)リスク管理の根幹は同じです。
ぜひ様々な情報から、適切なものを選んで実践してみてください。
2)
LINKについてのポスターやリーフレットはどちらかにありましか? 皆さんの目に留まるところから始めたいので、もし、あるようでしたら、飼い主様や動物関係者、子育て支援センターなどに配布したいと思います。
回答)
現物を配布できるようないわゆるハードコピーのものを配布している日本の団体は、
当方が関知している限りありません。
SNS上でシェアできる「ソフトデータ」については、当法人でインフォグラフィックやウェブ上の無料記事がございます。
これらを印刷・配布する場合、別途ご相談いただく必要がございますが、
SNS上で記事のURLや投稿そのものをシェアして拡散していただく分には
ご自由になさっていただいてかまいません。
無料記事: https://www.alri.jp/?mode=f32
インフォグラフィック:
https://www.facebook.com/events/1280103712420570/?post_id=1303677293396545&view=permalink
ご質問者ご自身がイメージしてらっしゃるターゲット層(飼い主や子育て支援センター)が
ピンポイントである場合、当法人の上記の無料リソースに載っている情報などを参考にして、
その層に響く簡単なリーフレットなどをご自身で作ってみるのも良いかもしれません。
3)
動物虐待は保健所、子供虐待は児童相談所という認識で大丈夫でしょうか?
最初はどちらも警察に通報したほうが良いのでしょうか?
A. それぞれの暴力についての通報先は、下記の通りです。
動物虐待:
現在、環境省のHPで動物虐待通報窓口一覧というものが掲載されています。
原則、行政(動物愛護当局、保健所、動物愛護センター)か警察が通報先になりますが、自治体によって推奨される行政の連絡先は様々です。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/3_contact/reportcruelty/
人間に対する虐待(原則、警察でも対応してくれるはずです):
子ども虐待は、110番的なホットラインですぐに児童相談所などのしかるべき機関につながる電話番号があります。「189」です。もちろん、児相などに直接連絡することも可能です。
「189」についての詳細はこちらの厚労省のHPをご覧ください ⇒
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dial_189.html
DVは、配偶者暴力相談支援センター(自治体設置)、そのような機関にアクセスがない場合は警察が第一連絡先となります。
高齢者虐待は、自治体の窓口(福祉課、介護保険課、障害福祉課など自治体によってまちまち)または地域包括支援センターです。